Orange Rocker 15 terror
遂に僕が住んでいる愛知県にも緊急事態宣言が発令されて、より引きこもる時間が長くなってきました。
組んでいるバンドも、当面はリハに入らず曲作りや個人練習に励む事になりましたが、この事態が終息したら思う存分音楽を満喫したいですね!
さて、前回までは革ジャンの記事3連発でしたが、今回はギターの機材に話題を戻します。
しばらく更新をサボっていた1年ちょっとの間に、ギターの機材をだいぶリニューアルしたと書きましたが、その中でまずはアンプを買い替えたのでご紹介します。
今回新しく買い替えたアンプは、Orangeの「Rocker 15 terror」になります!
以前使っていたアンプは同じOrangeのTiny terrorでしたが、Rocker 15 terrorはその後継機種みたいなモノなのでリニューアルと言うよりアップデートですね。
基本的な音はそこまで大きく変わりませんが、Tiny terrorから比べたら格段に扱いやすくなっています!
ちなみにこのアンプはTiny terrorを売り払って購入しましたが、その他にもエフェクターやギターケース、エフェクターボードやらをメルカリやヤフオクで合わせて売って資金を工面したので、ほぼトントンで購入出来ました。
オレンジのこの手のミニヘッドアンプは、価格がリーズナブルなのも魅力的ですね!
では、ここからはこのRocker 15 terrorの特徴について、Tiny terrorとの比較を含めてレビューします。
1つ目の特徴は、EQが3バンドです。
Tiny terrorは1トーンのみのどシンプルな仕様だったので、これはこれで音作りに迷いようがなかったんですが細かく音作りを詰めようとなると、物足りなさを感じていました。
この後に音作りの項目でもお話しますが、やはり3バンドEQは音作りしやすいですし自分の好きなポイントを見つけやすいです。
2つ目の特徴は、歪ませるダーティーchとクリーンchの2ch仕様です。
Tine terrorは1chなので、クリーンな音を出すにはアンプのゲインを下げないといけなかったのですが、歪ませたchから即座にクリーンchへ切り替えが出来るのは結構便利ですね!
クリーンchは相当ヴォリュームを上げないと歪まないので、純粋なクリーントーンを出せますし、エフェクターのノリも抜群です。
ただ、クリーンchにはEQが効かないのでクリーントーンの作り込みが出来ません。
各chの切り替えは、別途フットスイッチで可能なので手持ちのフットスイッチを背面に繋げる事で、1タッチで切り替え出来ますが自分はライブでは使わないかな~(^^;;
3つ目の特徴は、センドリターン端子がついています。
Tiny terrorはセンドリターンがついていなくて、アンプで歪ませる時は空間系ペダルを絡ませ辛かったのですが、これで空間系ペダルを安心して組み込めます。
小型のアンプヘッドだと、センドリターンがついていないモデルが多いみたいですけど、今組んでいるバンドは空間系・揺れモノ系のペダルをよく使うので、ロッカー15テラーにセンドリターン端子がついてるのは非常にありがたいですね!
4つ目の特徴は、音量調整がしやすい点です。
タイニーテラーは出力調整が15wと7wで、7wまで落としても家で弾く分には音が大きかったのですがロッカー15テラーは、15wと7wの切り替えに加えて更に1wと0.1wまで出力を落とせます!
背面にある「HEADROOM」と「BEDROOM」のつまみで、7w〜15wモードと0.1w〜1wモードの切り替えが出来ますが、低出力モードはBEDROOMって表記でシャレが効いてますねw
0.1wまで出力落とせば夜中でも弾く事は可能ですが、真空管アンプなのである程度の音量は出さないといい音はしません。
アンプで歪ませようとするなら、夜中の練習にはさすがに使えませんね(^^;;
夜中弾く時は、クリーンchに歪みペダルを噛ませて弾いてます。
特徴の次は、音に関してや実際の音作りについてレビューしてみます。
音については、角が取れていてミドルに特徴がある分厚い歪みです。
タイトな音ではなく、ミッドローが比較的ルーズな印象なので、決してレンジは広くないですが聴いてて気持ちの良い帯域は十分出ています。
コードをジャラーンと鳴らすと気持ち良いですね♫
乾いた音ではなく、ハイの痛いところが少ないので、同じイギリス産のアンプでもマーシャルとは対極の音がするイメージです。
音の角が取れている分バンドサウンドの中では埋もれてしまいがちなので、その辺りはセッティングを詰める必要があります。
クリーンchの音は、先程も書いた通りEQが無い1ボリュームのみの超どシンプルな音ですが、これはこれで気持ち良い音がします。
このchのクリーンな音だけで爪弾いても楽しいですし、良質なクリーントーンなのでエフェクターのノリも抜群です!
ダーティーchのゲインは、つまみの5まではクリーン~クランチで、5.5~7までの間でわかりやすいロックな音がします!
セッティングについてはこの後触れますが、僕もこの辺りのゲインが好みで、このアンプの一番おいしい部分が出ると思っています。
7以降まで回すとかなりのハイゲインサウンドを出せますけど、古めのハードロックなら対応出来ますがモダンな音はしませんね。
あくまで古臭い、クラシックな音がするアンプです。
次はロッカー15テラーの音作りについてですが、アンプのセッティングはこんな感じです。
一度アンプをスタジオに持ち込んで、じっくり音作りをしてみた結果写真のセッティングに落ち着きました。
ハイ:4、ミドル:2、ロー:1と、ミドルとローをかなり抑えたセッティングです。
家で弾くくらいの小さめな音量だと、ミドルを上げたセッティングが気持ち良いのですが、スタジオに備え付けで置いてあるマーシャルの4発キャビに繋いで弾くと、音が硬くなってしまいこのアンプのおいしい部分を全然引き出せませんでした。
マーシャルのアンプだと、ミドルを上げるとちょうど気持ち良い音が出るのでそのイメージで音作りをしてみましたが、やはりこの点でもマーシャルとは異なる特性を持ったアンプです。
それから、アンプのつまみを一度全部ゼロにして、音を出しながら適宜つまみを弄ってセッティングが固まりましたが、このセッティングだとカッティングよし、刻んでよし、単音よしでとても気持ちの良い音が出せます!
音の角が取れているので、ハイは上げ目にした方がバンドアンサンブルの中で音が前に出てきますね。
この辺りのEQの調整は、1トーンのみのTiny terrorでは細かく弄れなかったのでより音作りの自由度が増して、納得のいく音が作れるようになりました!
合わせるギターによりますがこのアンプについては、元々ミドルは十分出ていますのでEQのミドルを抑え目する事が良い音を作るコツかもしれません。
ゲインは6〜6.5の間くらいが強く弾けばハードに歪んで、ブリッジミュートをして弾く際にもズンズン刻めて、弱く弾けばクリーンな音も出せて、ギター本体のボリュームにも追従しやすい音になります。
音量については、15wであればドラムが爆音なバンドでない限り、マスターボリュームを3〜4くらいに設定すれば十分です!
まだライブデビューはこれからですが、メインのレスポールだとこのセッティングを基本に微調整すれば、大きく破綻しないかなと。
レスポールと合わせるなら、ギターもアンプもミッドローに特徴ある組み合わせになるので、ローは極力下げた方が音はスッキリしますね。
まだスタジオでは試していませんが、もしかしたらレスポールよりテレキャスの方がハマるんじゃないかという気がしてます♫
アンプ直でももちろんいい音がするのですが、僕はここにZOOMのPD-01を薄くかけっぱなしにする事で、更に音にハリとツヤを出しています!
バンドアンサンブルの中でも、原音を大きく変えずに音がより前に出てきますね。
夜中にアンプで歪ませる時に、音量下げてもPD-01をかければそれなりに聴ける音にはなるので非常に重宝してますが、このペダルもまた別の機会に紹介したいと思います。
以上がRocker 15 Terrorの紹介になりますが、ミニサイズのヘッドアンプで可搬性も抜群で、音も機能も実戦で十分に使えます!
夜間の練習にも使えて、初めてミニヘッドアンプを購入する方にもオススメ出来るアンプなので、このブログが少しでも参考になれば幸いです。
今はまだバンドでライブを出来ませんが、コロナの騒動が終息してライブが出来るようになった暁には、コイツを爆音でぶっ放してやりたいですね♫
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