万能調味料 ZOOM PD-01

GWが終わって、僕が住んでいる愛知県も緊急事態宣言が解除されましたが、仕事はこれまで通りテレワークで、近所の飲食店は営業再開してもほとんどが短縮営業で、そこまで状況が変わった様子は無く日々過ごしております。
運動不足気味になりそうですが、NHKの筋肉体操のアーカイブ見ながらほぼ毎日筋トレして、週に1回4~5kmほどマスクしながらですが走る事で体重は何とかキープしております。
筋肉体操は短い時間でかなり負荷がかかるので、飽きっぽい僕でも続けられますしオススメですw


近況をお話したところで、今回はエフェクターボードに欠かせないペダルである、ZOOMのPD-01についてご紹介したいと思います。
f:id:fkdk1:20200516185407j:imageこのペダルについては、廃番になって大分経ってから知りましたが、ZOOMが2000年頃(?)にアナログの歪みペダルを4種類出していた時代があったそうで、その中の1台になります。
ちなみに、その4種類のアナログペダルは後に全て手に入れましたが今回のエントリーでは触れず、後日「ZOOM4姉妹(兄弟?)物語」として書こうかと(元ネタわかるかな?)w


ペダルの特徴について、歪み方はオーバードライブですが単体ではそこまで歪まずブースターとして使う事を想定されているのではないかと思います。
オーバードライブの名機、ケンタウロスのコピーとも言われているようですが、何せ本物のケンタウロスを弾いた事が無いのでその点については比較が出来ません(^^;;
Gainは途中まではほんの軽いクランチ程度にしか歪まず、MAX付近(4時くらい)まで上げると急激に歪んで、その音がなかなか迫力のある音で個人的には好きですが、このペダルについてはブースターとして他の歪みペダルと併用する方が使いやすいです。
ブースターとしては、TS系のようにローをカットしてミドルを持ち上げるような音ではなく、上から下まで広いレンジをブーストしてくれるので個人的には、メインの歪みの後段に置く使い方が好きです。

もちろん、前段に置いても非常に使い勝手の良い優秀なブースターです。
だがしかし、このペダルはブースターだけのために使うのは非常にもったいない!
メインの歪みの前段にかけっぱなしにしておく事でこそ、真価を発揮します!
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新旧のメインエフェクターボードの写真を上げましたが、一度ボードから外れてもPD-01は必ず戻ってきます。

他のペダルを同じようなかけっぱなしの用途で使っても、最終的にはPD-01の方がしっくりくるんですよね。
メインの歪に対して薄くかける事で、音にハリが出て抜群に音ヌケが良くなり、音が簡単に整います♫
僕の中ではPD-01は万能調味料みたいな存在ですね!
1人暮らしをしていたので少しは自炊をするのですが、味の素やウェイパーのような存在で、入れる事でそれとなく味が整って、美味しい料理に仕上げられる万能調味料的なポジションにいるのが、このPD-01です(相変わらず例えが微妙でスイマセン…)。
その万能っぷりは、アンプで歪ませる時でもペダルで歪ませる時でも健在です!

例えば、アンプで歪ませるケースですと先日紹介したOrangeのRocker 15 Terrorは、小音量でも迫力ある音が出せるというのが売りのアンプですが、いくら小音量で使えると言ってもやはり音量を下げると、アンプで歪ませても迫力ある音からは遠ざかってしまい、音ヌケも悪くなってしまいます。
そんな時でもPD-01で軽くプッシュしてあげると、小さい音量でも十分迫力ある音が出せてヌケも良くなります!
もちろん、スタジオに持ち込んで大音量で使う時でも効果は同様で、バンドのオケに混ざっても音が埋もれにくくなり、音が一段階グレードアップします♫
メインの歪みをペダルで作る時も、ペダルだけでは少し物足りないという時に軽くかけると、原音の雰囲気は残したまま音の存在感が増して、簡単に満足のいく音が作れます!
個人的には、ヌケが悪くなりがちなビッグマフ系のファズの前段にPD-01を軽くかけると、一気に使いやすいファズに化ける印象がありますね!
クリーントーンにかけてももちろん相性抜群で、どうにも頼りないクリーントーンでも、コイツを軽くかける事で音の粒立ちが良くなり、オケの中での存在感が増します!


セッティングについては、HIGHとLOWのEQがあるのでトーンの微調整はこのEQで出来ますし、Gainは軽め(9~10時くらい)にしておいてあとはボリュームを調整して、onとoffにした時の音量差が無くなるようにしてあげれば完了です。
先程上げた写真が僕のセッティングで、メインのレスポールがかなりロー強めな音なので低音をカットして高音上げ目のセッティングにしていますが、EQは使うギターやアンプに合わせて微調整すればどこでも使える音が出せます!


メインのボードはアンプを持参する時でもそうでない時でも使っているのですが、アンプを持参しない時はメインの歪みをBox of Rockでクランチ程度に設定して、PD-01を軽くかけてあげればアンプで歪ませる音と遜色ない音が作れます!
そして、この音がどのペダル単体の音よりも好きで、僕の中での基準の音になっています♫
そんな基準になる音を作るのに大きく関与しているわけですから、僕が好みの音を作るのに欠かせない最重要ペダルがこのPD-01という事になります!
ちなみに、もし万が一壊れても大丈夫なように2個持ってますw


そんな超万能ペダルのPD-01ですが、デメリットも幾つかあります。
1つ目のデメリットは筐体のデカさですね…
どうしてもスペースを取ってしまうので、ボードに組み込むのに気を使います。
せめて、BOSSかMXRのペダルくらいコンパクトだったらよかったんだけどな~(^^;;
2つ目のデメリットは、このペダルはなかなかの大飯食らいで、消費電力量がアナログペダルなのに何と300mAもあります…
ですので、ボードに組み込む際には電源に気を付けないと、ノイズが発生したりこのペダルのポテンシャルを発揮出来ません。
ただ、大飯食らいで役立たず…というわけではないので、その消費電力相応の仕事はしてくれていると考えれば納得のいく仕様です!
3つ目のデメリットは、このペダル単体では音作りしづらいという点です…
上で少し触れましたが、Gainを上げても途中まではほとんど歪まず、MAX直前で急激に歪み始めるので、ペダル単体では音作りしづらいかなと。
やはり、他の歪みと併用する事で真価を発揮するペダルです。


以上、僕の中での万能調味料的な存在のペダル、ZOOMのPD-01について紹介しました。
廃番のペダルなので中古で購入するしかないのと、なかなか出回ってる数が少なく、店によっては強気な価格設定で販売されているペダルですが、もし見かける機会があれば是非試していただきたいです!
その際は、他の歪と併用する事をオススメします!


ではでは!